こんにちは。
福岡市南区大橋で木曜を除く平日は夜8時まで、土日も診察を行う｢コル歯科診療室｣です。

乳歯は抜けてしまうから、むし歯になっても大丈夫だとお考えではないでしょうか？
今回は、子どもの歯とむし歯についてお話いたします。

乳歯は大人の歯と比べて、少し違う特徴があります。
まず、乳歯は永久歯に比べると、表面のエナメル質やその下にある象牙質の厚みがほぼ半分です。酸にも弱いので、むし歯になると進行がはやめです。
特に歯と歯の間にむし歯ができると、見えにくいため気づいた時には悪化していることも珍しくありません。

乳歯がむし歯になると、やがて生え替わる永久歯までむし歯になりやすくなります。また、乳歯には永久歯を導く役割があるため、むし歯が悪化して乳歯を早めに抜くことになると、永久歯が曲がって生えてきたり歯並びが乱れやすくなります。
将来のお口の健康のためにも、乳歯がむし歯にならないように気をつけたいですね。

ジュースやイオン飲料など、糖分の含まれている飲み物をほ乳びんで頻繁に飲ませていると、上の前歯に糖分がくっつきやすいためむし歯になりやすくなります。
そのため、上の前歯がむし歯になって欠けてしまったように溶けてしまう｢ほ乳びんむし歯｣を起こしやすくなります。

ほ乳びんで飲ませるのはミルクだけにして、小さいうちはなるべく甘い飲み物を控えておきましょう。

永久歯は生えてから数年、エナメル質が未熟で歯の表面は粗くなっています。5年くらいかけてだ液の中のリンやカルシウムが定着していき、だんだんと永久歯は硬く成熟していきます。
それまではむし歯になりやすく進行しやすいので、むし歯には気をつけましょう。

乳歯から永久歯に生え替わる時期は、歯のない場所があったり歯の大きさにばらつきがあるため、しっかりと歯を磨きにくくなります。
特に、一番奥に生えてくる6歳臼歯はみがきにくく、溝も深いため、むし歯になりやすいのです。

このように、乳歯の頃から永久歯が生えて間もない時期まで、子どもの歯は弱くむし歯になりやすいものです。
お子さまが将来も健康な歯でいられるように、毎日の歯のお手入れとともに、歯科医院でフッ素塗布やシーラント、定期検診を続けていきましょう。

コル歯科診療室では、お子さまのお口のことや子育てについてなど、さまざまなご相談にお応えしています。お困りごとがありましたら、どんなことでもお聞かせください。