こんにちは。
福岡市南区大橋で木曜を除く平日は夜8時まで、土日も診察を行う｢コル歯科診療室｣です。

「シーラント処置」をご存知ですか？
これは、お子様のむし歯予防に大きな効果のある処置です。

シーラントというのは、歯科専用の「レジン」などのプラスチック樹脂素材のことで、フッ素が配合されています。
このシーラントを使って歯の表面の溝を埋めてしまうことを「シーラント処置」といいます。

シーラント処置を行うのは、主に生えてきたばかりの永久歯や、乳歯の奥歯など、まだ柔らかくて磨きにくい歯です。
とくに「6才臼歯」と呼ばれる一番後ろに生えてくる歯は、生え変わらずに永久歯から生えて一生使うため、行われることが多いです。

シーラント処置の手順は、まず処置をする歯の表面や歯の間の汚れをしっかり落とします。
そして、歯にシーラントがしっかり接着するように、酸性の薬品を歯の表面に塗布します。
その後、シーラントを歯の溝に流し込んだら、光を当てて固めます。
固まったらかみ合わせの確認をして終了です。

シーラント処置のメリットは、むし歯リスクを減らせることです。
奥歯は磨きにくく、表面に溝があって汚れがもっともたまりやすい部分です。
とくに生えたての歯は溝が深くて表面が柔らかいため、むし歯になりやすく、進行も非常に早いです。
そのため、シーラントで溝を埋めてしまうことで物理的にむし歯菌の感染を防ぎ、むし歯にならないようにできます。

シーラント処置後は、いくつか注意点があります。

シーラント処置をした部分はむし歯になっても見えづらいため、発見が遅くなってしまうことがあります。
そのため、定期的に歯科医院に通って歯の状態のチェックしてもらいましょう。

また、通常の詰め物の場合、取れないように歯を削って形を整えますが、シーラントは歯を削らずにシーラントで埋めるだけなので、通常の詰め物より欠けたり取れたりしやすくなっています。
せっかくのシーラントが欠けたり取れたりしてしまうと、そこからむし歯菌が侵入して意味がなくなってしまいますので、これも定期的にチェックしてもらいましょう。
なお、シーラントは何度行なっても歯に問題はありません。

シーラント処置で、大切なお子様の歯をむし歯から守ることができます。
保険適用なので費用もさほどかからず、とても簡単な処置でお子様でも受けやすいので、フッ素塗布と並んで受けておきたい予防ケアのひとつです。
お子様だけでなく大人の方の歯にも効果がありますので、むし歯になりやすくてお困り方も、ぜひ当院までご相談ください。